【生活支援センター】の役割と機能

1.高齢者福祉における「生活支援サービス」の位置づけ

わが国の高齢者社会福祉制度の基本的設計図としての「地域包括ケアシステム」を要約すれば、「医療・介護・予防・住まい・生活支援の5つをバランスよく、かつ切れ目なく組み合わせて、高齢者が住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう支援する」ことです。
このなかで「生活支援」は、介護を要する人はもちろん、健康な高齢者であっても加齢に伴う身体機能の低下による日常の生活上での困りごとの発生に対して、各自治体、地域の住民、NPO、民間企業など多様な主体が連携して、高齢者一人ひとりのニーズに合った多様な支援を行うサービスです。

2.当機構の「生活支援センター」の役割

「豊かな超高齢社会創造支援機構」の【生活支援センター】は、わが国の重要政策としての「地域包括ケアシステム」の構築に協力し、近年ますます必要性が強まりつつある高齢者生活支援サービスの推進をサポートする組織体です。これまで、介護事業者団体として蓄積してきた高齢者福祉サービスの豊富な知見を活かして、介護保険対象以外の高齢者をも対象に加えた豊かな高齢社会の創造に貢献することが私たちの使命です。
この使命を果たすため、当センターは高齢者の真のニーズに応える生活支援サービスの創発・質的高度化と、その普及に鋭意取り組んでまいります。

3. 当機構の「生活支援センター」の機能

当センターは、国の重要施策に沿った上記の使命を遂行する活動として、主に次の機能を担います。
(1)生活支援サービス提供主体への支援と連携
生活支援サービスを提供する各自治体、NPO、民間企業などが高齢者のニーズを調査、サービスの高度化・開発に取り組むのを支援します。また、これらの主体間が連携して活動するうえで必要な情報の提供とニーズとのマッチングを支援します。
(2)高齢者へのサービス普及
高齢者のニーズに適合したサービス提供者を紹介するとともに、新しいサービスの普及をサポートします。
(3)生活支援コーディネーター機能
生活支援コーディネーターは、生活支援に関する地域の支え合いを推進するマネジメントの役割を担います。当センターは、区市町村社会福祉協議会や地域包括支援センターに協力して、コーディネーター機能の活性化に貢献します。